たまごの色は、鶏の種類によって異なります。
一般的に、赤卵の方が栄養価が高いと思われがちですが、同じエサと環境で飼育をすれば、赤卵も白卵も栄養価の違いはほとんどありません。
赤卵の方が少しだけ値段が高いのは、赤い(茶色い)鶏の方が、白い鶏に比べてエサを多く食べるからです。
たまごの賞味期限は、
「安心して食べられる期間」のことです。
食中毒防止の観点から、サルモネラ菌の増殖が起こらない期間を基準に設定しています。
※10℃以下で保存していることが長期保存の必須条件です。
賞味期限を過ぎたたまごも、購入後きちんと冷蔵庫で保管されていれば、十分に加熱した上でお召し上がりいただくことができます。
常温で保存していた場合や、たまごにヒビが入っていた場合は、生食を避け、賞味期限内でも十分に加熱してお早めにお召し上がりください。
たまごには L玉や M玉などのサイズがありますが、これは農林水産省の「鶏卵の取引規格」によって定められたものです。
たまご1個の重量によって、6段階に分類されています。
サイズが大きくても小さくても、卵黄の重量はほぼ一定です。
卵白を主に使う場合や ほぐして使う場合は大きいたまご、卵黄がメインのときは小さいたまご、というように、目的によってサイズを選ぶのが良いでしょう。
1玉あたりの重量 | |
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LL | 70g以上 76g未満 |
L | 64g以上 70g未満 |
M | 58g以上 64g未満 |
MS | 52g以上 58g未満 |
S | 46g以上 52g未満 |
SS | 40g以上 46g未満 |
生たまごを割ると白身が白く濁っていることがありますが
これは新鮮なたまごである証拠であり、
お召し上がりいただいても全く問題ありません。
産みたてのたまごの卵白には「炭酸ガス」が多く含まれているため白く濁って見えますが、次第に殻の表面にある「気孔」と呼ばれる小さい穴から抜けていき、卵白も透明になっていきます。
産卵から間もないたまごをゆで卵にした時に殻がむきにくかったり卵白がボソボソしたりするのは、炭酸ガスが残っているためです。
ゆで卵は少しだけ古いたまごを使った方が、きれいに出来上がりますよ。
「有精卵」は受精したたまごで、温めるとヒヨコが産まれる可能性があります。
「無精卵」は受精していないたまごで、温めてもヒヨコが産まれる可能性はありません。
無精卵も有精卵も、栄養価や味に違いはほとんどありません。
受精の有無に関係なく、たまごにはヒヨコがかえるために必要な栄養素が含まれているからです。
また、栄養価や味の違いは、受精の有無ではなく鶏の飼料・水・飼育環境などが強く影響していると考えられています。
スーパーなどで一般的に販売されているたまごのほとんどが無精卵です。
昔は、たまごを1日に何個も食べることによるコレステロールの過剰摂取が心配されていました。
しかし現在では、常識の範囲内であれば血中のコレステロールを上昇させないと考えられています。
また、コレステロールは身体の中で合成されており、摂取量が多くなると合成量が少なくなるなど、体内で調節されるようになっています。
たまごは良質なたんぱく質やビタミンが豊富で、様々な栄養分がバランスよく含まれていますので、医師から摂取量を制限されている場合でなければ、1日2個以上食べても問題ありません。
食べすぎや偏った生活はよくありませんので、バランスの良い食生活を心がけましょう。
・冷蔵庫で保存する
→サルモネラ菌増殖の環境などを考えると、安定的に10℃以下で保存できていれば長期保存できるという報告があります。
生食を好む一般的な日本人の食生活では、冷蔵庫での保存がおすすめです。
食品衛生法でも、生食用の殻付きたまごは、10℃以下での保存が望ましいと定められています。
・とがった方を下にして保存する
→とがった方が殻の強度があり割れにくいこと、
また、丸い方には空気の入った「気室」という部分があり、こちらを上にしておくと黄身が外気に触れることなく鮮度が保たれることから、とがった方を下にしておくのがおすすめです。
・ドアポケットでの保存は避ける
→ドアポケットで保存すると、ドアを開け閉めする度に振動が加わるため、殻にヒビが入る可能性があります。
冷蔵庫内の安定した場所で保存するようにしましょう。
また、ドアの開閉による温度差があることも、ドアポケットでの保存を避けた方がいい理由のひとつです。
黄身の色は、鶏が食べた飼料によって異なります。
黄身が濃ければ濃いほど美味しい・栄養価が高い、というのは誤りです。
鶏は体内で色素を作ることが出来ないため、食べ物の色が強く反映されます。
濃い色が美味しいという印象を持たれていることから、
黄色が濃くなるような飼料を食べさせている鶏卵農家さんも多いです。
例えば、パプリカやマリーゴールドなどが飼料として使われています。